散歩

今日は寒い一日になりました。

朝から雪が舞い、
気温が上がらないので
夕方には路面が凍りました。

そんな日に
ご来店くださったのは、義母のご友人。

事業をなさっている方なのですが、
3人の娘さんが皆さん嫁がれたそうで
ご友人さまの代で廃業される予定とのこと。

娘さんたちお一人おひとりに
お考えがあり
何より、ご縁があってのこと。

寂しく思うのはお門違いだと
充分思うのですが。。。

やはり、
寂しいと思ってしまうのです。

木地屋やまとには
沢山の、
本当に沢山の素晴らしい木材があります。

それは、先代榮一が残してくれたもの。

主人は
なかなか手掛けられないと言っていますので
孫にあたる娘たちに残すことになると思いますが、
果たして、それがよいことなのか。。

もし
何かあって
廃業の選択肢しかなくなった場合、
これらの材料は
生かされることははくなり、
もしかしたら
二束三文で
散り散りになるかもしれません。

そんなことはあってはならないし、
絶対にしたくないことなのですが

先代も
一瞬であの世に行ってしまったものですから
老後、ゆったりじっくり
お気に入りの材料で
好きなものを作る…という幸せを得ずに
逝ってしまったものですから

何が起こっても不思議ではありません。

ご友人さまは
かなり「あっけらかんと」されていらっしゃいました。

寂しさがあったとしても
それ以上の「覚悟」を感じましたし、
すでに心に決めたこととして
生きていらっしゃるようでした。

娘しか持てなかった私は
「伝統を繋ぐこと」に対して
少し弱腰なところがあるので、

なんだか考え込んでしまう
一日の終わりです。

画像は
先日久しぶりに出掛けた
営業部長さんとの散歩。

森の音に耳を澄ませる朔太郎君が
とっても
愛おしかったです。